Q 医療用ウィッグと、おしゃれ用ウィッグの違いはなんですか?
一般におしゃれ用と言われるウィッグは、髪のあることを前提に作られており、
分け目のメッシュが透けたり、ベースがチクチクしたりすることがあります。
医療用は、肌に優しい素材を使用したり、地肌が透けない工夫や、
脱毛前後に変化する頭のサイズに対応するなどの配慮がされています。
Q 他のメーカーで買ったウィッグもカットしてもらえますか?
はい、承ります。ウィッグの知識経験豊富な専門家が
様々なウィッグのカットなどに対応致します。
ウィッグの構造などによりご希望に添えない場合もございます。
予めご了承下さい。
Q 人毛とミックスの違いを教えてください。
人毛は、自然さ、柔らかさ、お顔との馴染みなどに優れています。
質の良い人毛は、キューティクルを残してあるため、うねりやはねが少なく、
シャンプー後のお手入れも、自然乾燥で充分です。
また、ピンでとめたり、アレンジ(巻髪やアップなど)にも対応できますので、
お仕事上、髪をまとめたり、帽子を被られる方には、お薦めです。
ミックスは、形状記憶できますので、シャンプー後、形がもとに戻ります。
ショートで、軽くカールのついたスタイルをご希望の方に、お薦めです。
化繊が入っているので、静電気や摩擦に弱く、高価なウィッグでも
時間の経過や使用状況、仕様頻度などで、ごわつきや、ちりつきなどが
起こります。ウィッグ用のコンディショナーなどでのお手入れが必用となります。
また、定期的なメンテナンスを施すことで、良い状態を保つことができますので、
専門のサロンにお問い合わせ下さい。
Q 抗がん剤治療の予定です。ウィッグを用意する時期を教えて下さい。
できるだけ、脱毛前に用意されることをお薦めします。
治療開始後は、体調の変化などが起きやすくなります。
前もって、準備されることで、安心感が増し、心に余裕が生まれます。
治療に対する心がまえや、生活のリズムを取り戻しやすくなるようです。
Q 抗がん剤による脱毛で一部髪が残ってしまいました。どうずればよいですか?
一部残った髪により、ウィッグが動きやすいなどの場合は、
治療による脱毛が落ち着いた時期に3~5mmの長さにする方法がございます。
ウィッグのフィット感が増すだけでなく、精神的なフォローにもなるようです。
施術の際には
バリカンにガードをつけて、地肌を傷つけない注意が必要です。
抗がん剤治療中は白血球の数値がさがり
傷などで感染症を起こしやすくなっている場合がありますので、
かみそりなど地肌に傷をつける恐れのあるものは使用しないほうが望ましい
でしょう。
毎日、毛が一部分残った姿を鏡で見るのが辛い場合などは、
切りそろえることで、精神的に楽になったとお話する方は多くいらっしゃいます。
個室で施術できますので、ご相談下さい。
Q 自分の髪が伸びてきて、ウィッグが動くのですが?
抗がん剤治療が終わり、ご自分の髪が伸びてくると、
ウィッグが持ち上げられて、ずれやすくなります。
その場合は、髪をまとめるネット(¥540)を使い、ウィッグをつける方法と、
ウィッグにクリップをつけて使う方法があります。
クリップは、後付できますので、お持ち頂くと、その場でつけて
お渡しできます。クリップのみの販売も承ります。(一個 ¥540)
Q 抗がん剤治療のあと、癖毛の髪が生えて困っています。白髪も多いので
染めたいのですが、大丈夫でしょうか?
抗がん剤治療後、ご自分の髪が伸びてくると、癖や白髪などが気になり
ますね。最初は癖が強くても、伸びとともに、ご自分のもとの髪質に
近づいていきますので、ご安心下さい。
カラーリングは、化学療法終了後、
半年~一年経過が目安とお考え下さい。頭皮の下では、
全てのヘアサイクルが正常に戻るまでには、約2年程かかります。
市販品のカラー剤は、成分など、刺激の強いものが配合されている場合も
ありますので、専門家のアドバイスを受けるのが望ましいでしょう。
当店では、地肌に優しいカラー剤や天然へナなどをご用意しております。
また、癖を矯正するためのストレート薬剤も刺激の少ないものを使用
致します。抗がん剤治療後の癖毛の矯正は、根元を残すなどの技術が
必要です。今後、どのようなスタイルを希望されるのか、
スタイリストへご相談下さい。その方に合った方法をアドバイスさせて
頂きます。
Q 抗がん剤の治療後、どれくらいで自毛デビューできますか?
最後の抗がん剤治療が終わると、髪はすぐに生えてきます。
ですが、伸び方には個人差があり、自毛デビューできるまで、
髪が伸びるのには、ある程度の時間がかかります。
特に、抗がん剤の影響を受けやすい、
フェイスライン(額の際)の髪の伸びには、時間がかかることが多く、
生えてくる髪の質も変わっていますので、
前髪の厚みがでずに、スタイルが作りにくいことがあります。
逆に、襟足の髪は、比較的伸び方が早いので、バランスが違ってきます。
また、頭頂部などの長さや厚みのバラツキが多いのも特徴です。
伸びてきた髪を定期的にカットし、スタイルを作りながら伸ばすのか、
カットをせずに伸ばしていくのかにもよるところです。
ベリーショートスタイルに抵抗のない方ですと、
化学療法終了後、半年~一年くらいで、ウィッグをはずす方もおられます。
もともと、ロングスタイルの方で、以前と同じ長さに伸びてから、
自毛デビューをご希望の場合は、更に時間がかかることになります。
ただし、前述のように、個人差がありますし、
癖で思うようなスタイルにならないなど、
お困りの場合は、スタイリストにご相談下さい。
ショートに抵抗のある方でも、カットの仕方次第で、
お似合いのスタイルが見つけられ、
おもいのほか、早めに自毛デビューできる場合もございます。